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2022/11/21

長野県支部 避難所における食の支援に関する意見交換会(諏訪会場)の報告 11/14

中部地区ブロック長(幹事)湯本 謙弥

1.件名
 避難所における食の支援に関する意見交換会(諏訪会場)
2.日時
 令和4年11月14日(月)14時30分~16時40分
3.場所
 諏訪合同庁舎502会議室
4.活動内容
 県危機管理防災課が中心となって「避難所TKB環境向上プロジェクト」を掲げた取組みの紹介とともに、避難所TKB(トイレ・キッチン・ベッド)の環境改善の模索、市町村・社協⇔N-net⇔災福ネット等によるネットワーク構築の重要性、信州防災アプリの活用、災害時のキッチンカーによる温かい食事提供等について、グループディスカッションを行った。
5.その他特記事項
 グループディスカッションによる課題
① 避難生活での食事について調達はどのようにしますか?
(バランス、栄養面は考えられていますか?)
【ポイント】時系列的(発災~避難所開設初期・開設前期・開設後期)に分けて想定
※発災~避難所開設初期(発災時~3日前後)
→自治体等にある備蓄品(乾パン・ビスケット・アルファ米など)を放出
→市町村・県・国などに支援物資を要請
*避難所開設前期(発災3日前後~10日前後)
→地元スーパー、コンビニ、商店、ホテル・旅館などに調達を依頼
 おにぎり、サンドイッチ、菓子パン、レトルト食品、弁当など
*避難所開設後期(発災後10日後以降)
→弁当などに飽きてくるため、嗜好の訴えに応じる必要が出てくる
→引き続き地元スーパー、コンビニ、商店、ホテル・旅館などに調達を依頼
生もの、サラダ、デザート、スープ等の温かい食品などを追加
※食事摂取量にむらが出てくる、栄養の偏りによる体調不良などの問題が発生
② キッチンカーによる食事支援の可能性についてどう思いますか?
(課題はありますか?)
<主な意見など>
*在宅・車中避難者等への支援をはじめ、温かい食事の提供手段として有効だと思う。
* 避難所の規模等によって種類・品目等が異なり、不公平感の不満が出る可能性がある。
*提供数量が多すぎた場合、支給弁当等を廃棄しなければならない状況も想定される。主食はあくまで弁当とし、主食+αの副菜的なメニューに留めるべきでは?
*キッチンカー事業者全体窓口が不明。事業者協会のような団体の設立が必須では?
など
7.所感
 避難者TKB環境向上プロジェクト、災福ネット、信州防災アプリ等、県内にこれだけの災害支援ネットワークがあることをほとんど周知していなかった。今回の意見交換会を通じて、これらの災害支援ネットワーク等を認識するとともに、今後は積極的に活用しつつ、災害時の支援に関わっていきたいと思う。
 また、コロナ禍の影響もあってキッチンカー参入事業者が増加したと思うが、発災時~避難所開設後期と食に対するニーズが徐々に変化することを踏まえ、今後、キッチンカーが災害時に果たす役割を検証していく必要性を感じた。

以上

詳細は、NPO 法人日本防災士会長野県支部ホームページ
https://www.popotto.jp/bosai_nagano/

諏訪会場の様子