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2022/11/17

長野県支部 「長野上水内教頭会」防災研修~学校タイムライン作成のための準備研修~ 8/30

支部長 大久保隆志

令和4年8月30日、「長野上水内教頭会」防災研修が長野市において開催されました。
長野市内の小中学校、特別支援学校、上水内郡内の小中学校の教頭先生方、100余名が参加されました。

★研修タイトル
『つながりがつながりをつくることは尊い』
「学校防災と地域防災の融合」という新たな視点から本研修会を捉え、日本防災士会長野県支部が講師を務め、県支部からは9名が参加して、グループワークのサポート役を務めました。
【研修内容】
●ハザードマップの読み方の説明と指定緊急避難場所・指定避難所の説明
●『自校の立地する地域の災害リスクを知ろう』
<実習1>
 自校の地域をハザードマップ等から読図し、ワークシートへ想定される災害リスクを記入
●県支部会員、東御清翔高校教諭・宇野千登世 氏
 『地域との連携・協働を重視したタイムライン(学校防災行動計画)の作成と避難や防災に対する意識を高めるための取り組み』長野県上田養護学校での自らの取り組み事例をもとに説明。
 ①タイムラインの必要性、作る過程、タイムラインを基に訓練を実施して修正をしながらつなげていくことの重要性(P⇒D⇒C⇒A)
 ②保護者向け予告なしの連絡配信訓練の実施、引き渡し訓練の実施、避難訓練・ルート確認
 ③防災教育、防災ポーチ作り研修(4つの視点)の実施
 ④視覚支援教材の活用の工夫(シンボルを用いた視覚支援教材の作成)
 ●『タイムラインを作成してみよう』
<実習2> 
 グループワーク(ブレインストーミング)
 タイムラインに書き込みたい活動を付箋に書き込み、時系列に整理、その他
 ●まとめ
 ・家庭、地域、関係機関・団体を交えて実施する重要性、その過程で「連携・協働」が培われる
 ・教員の異動という現実の中で、訓練や防災教育をいかに年毎、充実させていくか?
  PDCAサイクル ⇒ PDCAスパイラル
 ・『つなげる』…人や団体だけのつながりだけではなく、過去の震災からの教訓、被災された方々の気持ちや思いをつなげていくことの重要性

研修開始から連携・協働の重要性を終始一貫、お伝えすることを、本研修の狙いとしました。
研修後、早速、地元防災士や区長らと協議したい旨の申し出や、市外の近隣学校からも教頭同士のつながりから相談したい旨ご連絡をいただきました。
本研修後、想像以上の反響があり、教頭先生・防災士、双方にとって非常に意義深いものとなりました。
新たな展開へとつなげていくべく精進してまいりたいと思います。

詳細は、NPO 法人日本防災士会長野県支部ホームページ
https://www.popotto.jp/bosai_nagano/