福岡県那珂川市　くるりんボ防災講座 9/28

天野 時生（福岡県防災士）

　2022年9月28日(水)那珂川市ボランティア支援センター「くるりんボ」にて防災講座が開催され、講師をさせていただきました。
　台風14号が発生し、那珂川市の真横を通り過ぎて行った余韻も冷めやらぬ中、参加者6人、スタッフ3人の小さな防災講座でしたが、語り合いながら楽しく防災・減災について考えることができました。
　「命を守る～マイタイムラインの作成～」と題して、身近にあった災害、もしもの時の準備、我が家の災害時ルール等をお話しし、具体的に考えていただくため、参加者ひとり一人の居住するハザードマップをあらかじめ用意する工夫をしました。
　今回特に意識したのは「自分事と捉えていただく」ことであり、どうしても地域の温度差があって関心が薄くなってしまう傾向がありました。しかし、同じ市内で災害は起こっているということ、どこにいても絶対安全ではないということ、実際に起こっている災害や那珂川市の地質、地形などを説明し、備えることの必要性を訴えました。
　特に参加者の方々が印象に残ったのは、私の居住する区の自主防災会の活動状況でした。区民一人ひとりの顔と名前を知り、警報発令時には一軒一軒回って避難を呼びかけていく、公民館に寝泊まりしながらパトロール、復旧活動を行い、そして、公民館が避難所として常に開かれているということに驚かれていました。
　また、台風14号の対応を時系列に示し、参加者のマイタイムライン作成に参考となったようでした。こじんまりとした集まりでしたが、ひとりでも自分事として防災・減災に取り組んでいただければ幸いであり、少しずつですが防災の輪を広げていきたいと考えています。
　「私もその動きをやっていきたい」という参加者の言葉を胸に今後も地域の安全・安心を提供する防災・減災活動に尽力していきます。